口腔外科とは
口腔外科とは、親知らずの抜歯、顎関節症、噛み合わせ、顎骨骨折、口内炎、舌・歯肉の病変、唾液線疾患など、お口の中やその周囲の病気を治療する診療科です。
お口の中や顎、顔面に問題が生じると、食事や会話など日常生活に大きく影響します。機能的に支障をきたすだけでなく、場合によっては見た目が気になってしまい、精神的なダメージを受けることもあります。
少しでも気になる症状があらわれましたら、重症化しないよう早い段階で受診してください。
症状によっては回復まで時間がかかることもありますが、少しでも快適な日常生活を送れるよう、精一杯サポートいたします。
親知らず
一般的に『親知らず』といわれる歯は、前歯から8番目の歯のことで、正式には第3大臼歯または智歯(ちし)といいます。
全部生えると上下左右に1本ずつ、計4本となりますが、1本だけ生えてくる方、1本も生えてこない方もいらっしゃいます。
「親知らずは抜いた方がいい」と聞いたことがあるかもしれませんが、痛みや腫れがなく、周りの歯に支障のない生え方で問題なく機能していれば、抜く必要はありません。
しかし親知らずは、埋まったままで一部分しか生えてこなかったり、斜めに生えてきてしまったりすることがよくあります。
そのような場合は、歯ブラシが届きにくく虫歯や歯周病を発症しやすくなったり、隣の歯を圧迫してしまったりするので、抜いたほうがよいと判断することがあります。「私の親知らずは抜いた方がいい?」「親知らずの抜歯は痛そう…」、このような疑問や不安をおもちの方は、当院にご相談ください。
抜歯の必要性を見きわめ、適切に処置させていただきます。
顎関節症・噛み合わせ
『顎関節症』は、顎関節や顎周りの筋肉にあらわれるさまざまな症状の総称です。おもな症状には、「顎が痛い」「口が開かない」「顎を動かすと音が鳴る」などがあげられます。
噛み合わせ、関節・筋肉の構造、外傷、歯ぎしりや食いしばりなどの悪習癖などが顎関節や顎周りの筋肉の負担となっている場合、それが原因で顎関節症を発症すると考えられます。
複数の要因が合わさって発症する方もいらっしゃいます。
また物理的要因だけでなく精神的なストレスなども顎関節症の原因になるといわれています。
けやき台こども歯科・矯正歯科では、患者さまの症状をカウンセリングし、詳細な情報を得るためにレントゲン撮影や歯科用CTなどを使った精密検査を行ないます。
そこから関節円板(顎関節内部にある組織)、顎を動かす筋肉、顎関節の骨などの不具合を見きわめ、何が原因になっているかを診断します。
軽症であれば、原因となり得る要因や生活習慣などを把握し、自己管理することで改善できます。
これを治療の基本とし、症状に応じて薬物療法(鎮痛剤・筋弛緩剤・精神安定剤などを使った治療)、理学療法(開口訓練、筋肉のストレッチ、顎関節の可動域の拡大などを行なう治療)、スプリント療法(マウスピースの装着により歯並びや噛み合わせを調整する治療)などの補助的な治療を行ないます。
顎関節症にお悩みの方はたいへん多くなっています。食事や会話で必ず使う顎の機能に支障をきたすことは、日常生活における多大なストレスとなります。思い当たる症状がある方は、どうぞ早めに受診してください。