障がい者のための歯科治療とは
けやき台こども歯科・矯正歯科では、障がい者のための歯科治療を行なっています。知的障がいや自閉症などがあり、痛みや違和感などをきちんと伝えられない方や、体が不自由で診療中に同じ姿勢をとり続けるのが難しい方など、心身に障がいのある方を対象とした診療を行なっています。
ご本人に、歯の痛みやお口の違和感など診療を必要とする症状があらわれても、「待合室や診療室で、騒いだり暴れたりしてしまう」「診療の必要性が理解できず、協力的に受診できない」など、歯科医院への通院に難しさを感じられるご家族の方も珍しくありません。
障がいのある方のなかには、安全な咀嚼や嚥下、ご自分での歯磨きやお口の衛生管理などが困難な方が多く、ご家族の方でもケアにとまどうことがあります。
ご本人とご家族の方を丁寧にサポートしながら、お口の健康をいつまでも維持していただけるよう努めてまいります。
けやき台こども歯科・矯正歯科の
障がい者のための歯科治療
─スペシャルニーズ─
当院の歯科医師は、20年近く障がいのある方の診療に携わってまいりました。
その経験をいかし、歯科診療がどのようなものか、その必要性はどこにあるのか、それらを少しずつご理解いただけるよう考慮しています。
まずは院内の様子の把握、スタッフとのコミュニケーションなどに重点を置き、無理なく歯科医院に慣れていただくことから始めてまいります。
当院では、スムーズな診療を行なうため、以下のシステムを導入しているので、障がいのある方の歯科診療についてお悩みやお困りごとがありましたら、当院までご相談ください。
笑気吸入鎮静法
歯科診療に恐怖や緊張を覚える、診療台で動いてしまうという方にリラックスして診療を受けていただけるよう、『笑気吸入鎮静法』という麻酔を採用しています。
笑気は無害で無味・無臭の亜酸化窒素ガスです。鼻から吸入していただくことで、うとうとと心地よい気分になるため、恐怖や緊張が薄れます。痛みを感じにくくなり、時間も短く感じるので、診療中の苦痛を和らげることができます。それほど強い作用があるわけではなく、意識のあるまま診療を受けられるので、呼びかけなどにも反応できます。
副作用はほとんどなく、吸入するとすぐに効果を感じられ、吸入をやめると通常の状態に戻るので、安心してご利用いただけます。
甘い香りがするので、お子さまでも抵抗なく吸入できますが、鼻から吸入するので、鼻が詰まっていて、鼻呼吸ができないときには使用できません。
絵カード
自閉症の方などは、いままでに経験したことのない状況に立たされることや、時間の経過を把握することが苦手です。聴覚的な理解力よりも視覚的な理解力の方が優れているため、話し言葉より文字や絵などを見せたほうが理解しやすくなります。そのため、自分の状況を説明するときには、言葉だけでなく視覚を活かすとよいといわれています。
障がいのある方が歯科医院で診療や予防処置などを受けるときに有効なのが、『絵カード』というものです。けやき台こども歯科・矯正歯科では、この絵カードを採用しています。
このカードを使うことにより、ご本人が症状を説明しやすくなり、ご家族の方やスタッフにもその内容が伝わるので、コミュニケーションが良好となり、診療をスムーズに進められます。